フィジー津波訓練

フィジーの津波警報能力の向上(UNDP アジア太平洋地域より)

2018年、フィジーの全国津波訓練(PacWave2018)が成功裡に実施され、8つの政府機関と13の国連機関が参加しました。この訓練は、災害対応における情報通信技術(ICT)の重要な役割を実証しました。geoBingAnは主要なツールとして訓練設計に組み込まれ、リアルタイムの地理情報データ収集と共有機能により、災害緊急対応の効率と正確性を大幅に向上させました。

2017年に導入されたフィジー全国津波対応計画を実行するため、フィジー国家災害管理局(NDMO)は国連開発計画(UNDP)およびその他のパートナーと協力して一連の訓練を計画しました。PacWave2018はその中核的な要素であり、NDMOの緊急対応能力を検証するとともに、技術リソースの統合を現場でテストしました。また、この訓練にはスバ半島沿いの5つの学校での避難訓練が含まれ、学校や地域社会の津波災害に対する意識と準備を高めることを目的としました。

 

この訓練では、geoBingAnがNDMOの主要なICTツールとして災害情報の収集、分析、共有に活用されました。主な機能は以下の通りです:

リアルタイムデータ収集と共有: 学校や地域社会がアップロードした写真、動画、レポートなどの地理情報データを活用し、geoBingAnはデータを即時に国家緊急作業センター(NEOC)に送信し、迅速な災害状況の把握を可能にしました。

多機関連携と混乱の軽減: 全ての緊急機関がgeoBingAnにログインし、避難進捗状況をリアルタイムで確認でき、情報伝達ミスや指揮の混乱を防止しました。NDMOは指令を統括し、円滑な行動を保証しました。

避難計画の実施と評価: 学校や地域社会の避難進捗を追跡することで、NDMOは避難ルートの実施状況を詳細に把握し、既存の対応計画を改善するための提案を提供しました。

5つの学校での訓練では、geoBingAnがリアルタイムの監視と報告を完全に統合しました。NEOCは各学校の避難場所、進捗、必要データを迅速に受信でき、報告の迅速性が従来の洪水やサイクロン対応に比べて大幅に向上しました。

 

geoBingAnは災害情報の伝達を加速させただけでなく、災害対応のデジタル記録を提供し、訓練後の評価と改善を容易にしました。この訓練は、geoBingAnが効率的な緊急対応ツールとしての大きな可能性を持つことを示しました。NDMOは洪水や熱帯性低気圧など、他の災害対応訓練にもgeoBingAnの適用範囲を拡大する計画です。

 

総じて、PacWave2018の成功は、津波緊急対応計画の策定と実施の重要性を強調するとともに、ICT技術が災害管理の効率と科学性をどのように向上させるかを示しました。geoBingAnの活用は、デジタルソリューションが世界的な災害課題に対処するための重要なツールであることをさらに明確にしました。

 

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